損傷した本殿のその後・・・【彦根 比婆神社】

霊仙落合の探索を終え、薄暗い市道を通って男鬼町へ向かいます。4月に比婆神社を
訪れた際は、雪の重みで本殿の一部が損傷しておりました。その後どうなったのかが
気になるところです。
※以前、比婆神社を訪れた際の記事はこちらからどうぞ





参道の入口は以前と全く変わりありません。4月に訪れた際はまだ参道に雪が残って
いましたが、このところの暖かさでさすがに融けているでしょう。



早速、鳥居をくぐって少し進んだ地点で、参道に異変が起きていました。その様子は
後ほどご紹介します。



いつものように山上の駐車場に停め、歩いて本殿へ向かいます。山上の鳥居の写真は
以前にもご紹介しているので、ここではあえて掲載しません。





この先に本殿があります。以前訪れた際には、この拝殿を過ぎた時点で青いシートが
目に入ってきて、それは大変な衝撃を受けました。さて今回は・・・?





青いシートがかかっていません。というより、ずいぶんスッキリとしてしまったよう
です。



どうやら損傷部分は完全に撤去されたようです。修復して元の形にするのか、新しく
建てるのか・・・いずれにせよ、少しずつ修復は進んでいるようです。



せっかくの機会なので、これまでよく見えなかった本殿をじっくり観察してみたいと
思います。





本殿はとても小さいのですが、それを感じさせない、とても堂々とした造りですね。
背後の磐座はもちろん、この本殿からも力が溢れています。





損傷前は、本殿から神垣がまるで鳥の羽のように広がり、神秘的な空気を醸し出して
いました。その神垣の跡を、石垣の上の土台に見ることができます。





磐座に眠る伊邪那美命は、少しずつ修復が進む様子をそっと見守っているはずです。
私も気長に、その様子を見守っていきたいと思います。





帰りに気付きましたが、本殿から山の斜面に向け、真っ直ぐに岩場が延びています。
その両側は林になっています。ここは神様の通り道でしょうか?



さて、ここからは参道の様子をお届けします。全て下るときに撮ったものです。





参道は相変わらず傾斜がきつく、このようなヘアピンカーブで高度を稼いでいます。
この写真を撮った場所で後ろを振り返ると、新たな発見がありました。





何と林の中に石段があります。これはまさしく旧参道です。もう長いこと使用されて
いないためか土に埋もれかかっていますが、山上鳥居の方角へ向けて延びています。
これは近々探索する必要がありそうです。





参道を入って最初の大きなカーブの外側には、手水として利用できるように沢の水を
引いています。これも、ここ比婆神社が大切にされている証拠ではないでしょうか?



参道の落石や倒木は相変わらずですが、この記事の最初で「参道に異変が・・・」と
書きました。





参道の入口に近いところで土砂崩れが起きていました。ここを訪れる数日前、大雨が
降ったためだと思われます。





土砂は参道を埋め尽くし、ぬかるんでタイヤが滑ります。車の底だけでなく、エアロ
パーツも泥だらけです。





参道の入口まで戻ってきました。次に訪れる際にはどんな表情を見せてくれるのか、
それが楽しみでなりません。近々、再訪しましょう。



これで藤ヶ崎龍神から始まった滋賀県特集は終わりです。近々、東海地方へ遠征する
予定があるので、新たなネタをたくさん仕入れてきたいと思います。



「比婆神社」(赤マークは参道入口および遥拝所)
滋賀県彦根市男鬼町494−5

より大きな地図で ウッスンの「B級紀行」訪問地マップ を表示



【国土地理院による比婆神社の地図はこちら】