廃村探訪・・・その5【多賀・大字霊仙(霊仙落合)】

前回は霊仙入谷集落の様子をご覧いただきました。今回はその後訪れた「霊仙落合」
集落の様子をお届けします。落合は以前にも取り上げたことがありますので、興味の
ある方は以前の記事も参考にされてください。
※以前の霊仙落合の記事はこちらからどうぞ





霊仙入谷集落を探索し終え、芹川沿いに滋賀県道17号線を上流へ向けて進みます。
過去に何度か訪れている霊仙落合にやってきました。ここは県道沿いなので、比較的
探索しやすいところです。早速、奥の方に鳥居が見えてきました。





霊仙落合集落の守り神、落合神社です。ここは以前もお参りしたことがありますが、
そのときは御祭神等の詳しいことが分かりませんでした。今回は何か手がかりを得て
帰りたいと思ったのですが・・・





鳥居をくぐり周囲を見渡しますが、由緒書等は一切見当たりません。やはり小集落の
守り神という性格が強いので、住人の方々が分かればそれで十分なのでしょう。





狭い境内には、小さいながらも手水舎と倉庫があります。いずれも、長期間使われた
形跡がありません。



さて、ここ霊仙落合にはもう一社「霊仙神社」があります。これまでの探索では発見
することができていないため、今回はその探索も兼ねています。地図によると、集落
最奥部に鳥居の記号があるのですが・・・





最奥部の少し手前にある「蓮休寺」です。建物の形、さらには軒下に鐘が吊るされて
いることから、寺院であると分かります。こちらは入谷の了眼寺と比して、長いこと
手入れがされていないように感じます。





集落の最奥部にやってきましたが、石垣があるだけで神社らしき建物が一切見当たり
ません。参道や石段もありません。



ここより奥は霊仙山への登山道となっており、落合集落からは離れる一方です。多分
行き過ぎてしまったのでしょう。そう思い、集落の中心へと戻ろうとしたそのとき!





写真で言うと橋を渡った先の左奥に、細い線のような道が山に向けて上っているのが
分かりますか?この道が非常に怪しいです。早速、この道を上ってみます。



・・・ところが、この道の険しいこと!幅が狭い上に傾斜が急で、何度も足を滑らせ
そうになりました。少し上がったところで石段に変わるのですが、もはや石段も土に
埋もれかけており、これ以上は危険と判断して途中で引き返しました。





かろうじて撮れた参道の写真は、これ一枚だけ。いかにテンパっていたかが分かると
いうものです。見た目以上に傾斜はきつく、石段は滑りやすくなっています。





何とか集落の中心まで下りてくることができました。どうやらあの参道の先に目指す
霊仙神社があるのは間違いなさそうです。今月再び訪れる予定があるので、次こそは
しっかり装備を整えて参拝したいと思います。



残念ながら目標を達することはできませんでしたが、危険と判断したらすぐ引き返す
ことも大切です。これからものんびりゆっくり、探索を続けていきたいと思います。



【霊仙落合の地図】(青マークは蓮休寺)

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