室生の龍神様に会いに行こう・・・【宇陀 室生龍穴神社】

前回に引き続き、奈良の神社をご紹介いたします。





大神神社にお参り後、奈良県宇陀市室生区にやって来ました。国宝に指定されている
建築や仏像を多数有する室生寺から車で数分、奈良県道28号線沿いに、このように
立派な杉の木が立ち並ぶ一角が目に入ってきます。





今回はここ「室生龍穴神社(むろうりゅうけつじんじゃ)」にお参りします。境内の
奥の方にも立派な杉の木が立ち並んでいるのが分かります。





浄衣を着用の上で龍穴にお参りするのが正式な形式のようですが、この日は社務所
開いていませんでした。予め電話しておいた方がいいのでしょう。





鳥居をくぐってすぐ右に堂々とした杉が・・・「夫婦杉」でしょうか?





由緒書が少し見えづらくなっていますが、主祭神は「高龗神(たかおがみのかみ)」
です。京都貴船神社の御祭神であることから分かるように、水神であり雨乞いの神様
として有名です。「龗」の字の下に「龍」が入っているので、龍神でもあります。





それでは拝殿よりお参りしましょう。拝殿の手前にも、太くどっしりとした杉の木が
お社を守るように生えています。





拝殿を斜めから見ると、奥に朱塗りの本殿らしきお社が目に入ってきます。





まずは拝殿にて静かにお参りしましょう・・・水神から心に潤いをいただきます。





ここより奥には入ることができませんが、本殿から厳かな空気が伝わってきます。



さて、先ほどの案内図にあった通り、境内のどこかに「龍穴」があります。どうやら
本殿周辺ではなく、本殿の背後に聳える山の方へ入ったところにあるようです。車に
乗り込み、奈良県道を南下していくと・・・





大きな看板が見えてきます。この先は林道となっており、少し舗装は荒れていますが
車で入ることができます。慎重に運転して進んでいきましょう。





林道を上る途中、右手に「天の岩戸」の文字が。ちょっと立ち寄ってみましょう。





鳥居をくぐると、正面に小さなお社が建てられているのが見えてきます。が、肝心の
天の岩戸はどこでしょう?周囲を見渡してみると・・・





注連縄が渡してある岩と岩の間の隙間、ここが天の岩戸でしょう。天の岩戸伝説は、
福知山市「天の岩戸神社」の記事でご紹介しています。





林道を走り始めて5分ほどで、「吉祥竜穴」と書かれた看板を確認しました。鳥居の
先は谷に向けて下っているようです。それでは龍穴を拝みに行きましょう。





谷底に近いところに、小さな拝殿のような建物が見えます。あの建物から龍穴を拝む
ことができるのでしょう。龍穴はすぐそこです。





大切なことです。やましいことは考えず、清浄な心でお参りしましょう・・・





谷底を流れる沢の水は澄んでいて、その流れる音も相まってしばし暑さを忘れさせて
くれます。身も心も清らかに、拝殿へ向かいましょう。





拝殿に着くと、沢の対岸の崖に注連縄が張られた大きな穴があるではありませんか!
あの奥に龍神様がいらっしゃるのでしょう。





見上げると、まるで屏風のような迫力ある大岩が聳え立っています。龍神様の威厳を
感じることができる、素晴らしい光景です。





柏手を打ち、日々平穏に暮らせてきたことを龍神様に感謝しましょう・・・





水も緑も本当に豊かで、龍神様が坐すに相応しい場所ですね。夜になると、龍神様が
この森の中を飛び回っている・・・そんな光景が想像できてしまいます。



いかがでしたか?本数は少ないですが、バスで訪れることができる室生寺からも近い
ので、龍神様からパワーをいただきたいという方、ぜひ一度お参りしてください。



「室生龍穴神社」(赤マーク)
奈良県宇陀市室生区室生1297
電話番号:0745−93−2177


「吉祥龍穴」(水色マーク)
奈良県宇陀市室生区室生(番地不明)

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