三ツ鳥居の先には・・・【桜井 檜原神社】

大変ご無沙汰しております。3月以降、山行の準備やトレーニングですっかり忙しく
なってしまい、完全に放置状態となってしまいました。今後は無理のない程度に更新
していこうと思いますので、よろしければご覧ください。



この土日で奈良に行ってきました。奈良国立博物館にて開催中の「頼朝と重源」展を
鑑賞し、神社仏閣も巡拝してきました。今回はその中からご紹介します。





ここは奈良県桜井市大字三輪。集落からは少し離れた場所にやってきました。正面に
変わった様式の鳥居が目に入ってきました。ここが今回の目的地「檜原神社」です。
ここは全国的にも大変有名な「三輪明神 大神神社」の摂社です。





境内には美しく掃き清められた玉砂利が広がっており、神域に相応しい清浄な空気が
漂っています。さらに奥を見ると、これまた少し変わった鳥居が立っています。右に
由緒書があるようなので、読んでみましょう。





檜原の地は、豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)によって最初に天照大御神
お祀りされた「倭笠縫邑(やまとのかさぬいのむら)」だそうです。現在、大御神は
伊勢にご鎮座されていますが、その後も檜原の地で大切にお祀りされ続け、こうして
現在の檜原神社として大切に守られているのです。





さらに奥へと進んでいくと、これまでに見たことのない形の鳥居と、小さいながらも
堂々とした造りの社殿が目に入ってきます。神々しい空気が漂っています。





全国的にも非常に珍しい「三ツ鳥居」です。大神神社は背後の三輪山御神体として
おり、本殿がありません。拝殿と禁足地とを隔てるのが三ツ鳥居であり、この鳥居を
通して三輪山を拝むのです。檜原神社にはもともと社頭があったそうですが、荒廃の
ため昭和40年に三ツ鳥居が建造され、大神神社と同じ様式になったのだそうです。
ここ檜原神社の三ツ鳥居の背後は、もちろん三輪山です。





檜原神社には天照大御神の他、伊弉諾命と伊弉冊命もお祀りされています。





こちらが豊鍬入姫命をお祀りする「豊鍬入姫宮(とよすきいりひめのみや)」です。
檜原神社大神神社の摂社ですが、こちらは末社です。





豊鍬入姫命は、昭和になってからこの地にお祀りされたようです。





三輪山に想いを馳せ、静かにお祈りいたしましょう…





境内の白い玉砂利は美しく掃き清められ、心も洗われるようです。朝の涼しい空気と
相まって、非常に清々しい気持ちになります。





参拝を終えて振り向くと、鳥居の先に二つのコブがある山が見えてきます。奈良県
大阪府に跨る二上山(にじょうざん)で、古くから神聖なお山として崇められてきた
そうです。鳥居越しに望む、二上山に沈む夕日が素晴らしいんだとか。想像しただけ
でも神々しい光景です。





大神神社へ参拝した後、小高い丘から三輪山が望めました。三輪山は登拝することも
できるので、近いうちに登山の装備を整えて登りたいと思います。



久しぶりの更新となりましたが、いかがでしたか?今回の奈良の旅ではもう一か所、
興味深いところにお参りしていますので、後日ご紹介いたします。



檜原神社」(赤マーク)
奈良県桜井市大字三輪(番地不明)
電話番号:0744−42−6633(大神神社

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